第一回口頭弁論期日を迎えて

2019年2月18日

報道関係者各位

Hプロジェクト株式会社
代表取締役 佐々木 貴浩

本日、午前11時より、大本萌景さんの自殺に関する民事訴訟の第一回口頭弁論期日が、東京地方裁判所で開かれました。期日を迎えるにあたっての弊社の思いと、これまでの経緯を、以下に述べさせていただきます。

2018年3月21日、愛の葉ガールズのメンバーでありました大本萌景さんが、自ら、命を絶たれました。弊社スタッフ、関係者一同が、彼女を助けること、守ることが出来なかったことを一生の不覚と思い、日々悔やんでいることは、あの日から変わりません。

最後のお別れのため、告別式の会場にも赴きましたが、弊社スタッフ、関係者、メンバーの参列は、ご遺族に許して頂けませんでした。その後も、ご遺族のご自宅に伺いましたが、お線香をあげる事すら叶いませんでした。

弊社といたしましては、事がことであったため、いち早くホームページにて、萌景さんが亡くなられたことを公表すべきと考えていました。しかし、ご遺族の強い意向により、弊社は、一切の情報を出す事が出来ませんでした。

そのため、弊社は沈黙を続けていたのですが、2018年5月、萌景さんの自殺に関する週刊文春の記事の掲載やインターネット放映が行われました。掲載、放映された内容は私どもの知る事実とは異なる一方的なものでしたが、その反響は大きく、掲示板やSNS等での脅迫じみた誹謗中傷や悪質な嫌がらせなど、弊社の事業継続のみならず、愛の葉ガールズの活動すらままならない状況が生じました。

萌景さんの唯一の心の拠り所であり、現メンバー、旧メンバー、応援していただいている沢山の方々、私どもにとっても大切な愛の葉ガールズをなんとか存続させるために、関係者、有識者と寝る間も惜しみ、議論を行いました。その結果、愛の葉ガールズを、現在の所属である株式会社フィールド愛の和へ移籍させる事を決定しました。そして、2018年6月1日、愛の葉ガールズは、移籍後初めてのイベント出演にこぎ着けました。その間も、誹謗中傷や営業妨害等の嫌がらせは止むことは有りませんでしたが、弊社事業の立て直しや、愛の葉ガールズの今後について、前向きな議論をしてまいりました。

それから数ヶ月経つ頃には、次第に状況も落ち着き出し、弊社の再建に向けて、動き始めていました。関係者、有識者との話の中では、裁判を起こすべきとの意見も出ましたが、状況も落ち着いており、何より萌景さんの名誉、尊厳を守る事が一番と考え、弊社側からの訴えは起こしませんでした。

しかし、2018年10月、ご遺族から一本のご連絡すらもないまま、突然東京の弁護団から民事訴訟が提起されたことを知り、私どもは本当に驚き、大きなショックを受けました。報道ではご遺族側の情報を元に番組を組み立て、「会社側の意見は聞いていませんが」と注釈をつけながらも、私どもが彼女の死の元凶であるかのごとき報道をされ、誤った事実が多くの人々に伝わってしまいました。これらの報道で伝えられた内容は、週刊文春の記事が出た時と同様、私どもの知る真実とは全く異なる、遠くかけ離れたものでした。

しかしながら、全国版のワイドショーで取り上げられたことによる反響は凄まじく、その影響は5月の文春記事とは比べものにならないものとなりました。

あの記者会見の日以降、私をはじめ、家族やスタッフ、関係者への誹謗中傷が止むことはなく、今なお苦しい日々が続いております。影響はそれだけに留まらず、愛の葉ガールズの現事務所である株式会社フィールド愛の和も被告として提訴されたことにより、多大な被害を受けることになりました。また、愛の葉ガールズの出演もキャンセルが多発し、活動の継続はまたしても危機的な状況にあります。

今回の提訴におきまして、原告側の主張、訴状及び証拠書類は、私ども素人が見ても、矛盾点が多く、不合理なものとなっておりました。現在、原告側から、閲覧等制限の申立てがされたことにより、裁判記録の全部の閲覧が出来ない状況となっております。裁判が始まっておりますので、全てをお話することは出来ませんが、閲覧等制限の申立ての対象とはなっていない事項の一部について、ここでお伝えしたいと思います。

萌景さんは、亡くなる数日前まで、愛の葉ガールズ、そして自身のレベルアップに前向きに活動していました。2018年4月1日に開催を予定しておりました、「Girls農園 愛の葉」の開園5周年記念パーティーに向けて、ご支援を頂いておりました関係者、企業の皆様とも積極的に関わっておりましたし、何よりも彼女自身、4月1日に発表予定だった新曲の披露を心から楽しみにしておりました。

リーダーとして愛の葉ガールズの事を考え、引っ張っていく事は、確かに大変なことだったとは思います。しかし、私ども関係者の方も、親身になって萌景さんの悩みや相談事を聞き、それに対して萌景さんは、非常に前向きに頑張ろうとしていました。
愛の葉ガールズの活動は、原告の主張するように「過重労働」などと評されるものではありませんし、萌景さんがこれによって疲弊している様子も見られませんでした。
萌景さんには、自殺をすることをうかがわせるような予兆は何もなく、私ども関係者は、そのような萌景さんが自ら命を絶たれるなどとは、夢にも思っておりませんでした。

萌景さんが自死を考えたのは、彼女が亡くなる直前の事だと思います。

原告の主張の一つに、「入学に必要なお金を借りられなくなった事で亡くなった」というものがあります。弊社としても、私個人としても、言い方は悪いかもしれませんが、たった12万円を貸さないことで、彼女の人生、将来を駄目にしてしまうような事をした事実は、天地神明に誓って一切ございません。

2018年3月20日の午前中に、萌景さんの母親が、弊社スタッフに対し、生活態度が悪い萌景さんに注意を行ってほしいとご依頼をされました。そのため、当日の16時頃にお金を借りにきた萌景さんと萌景さんの母親に対し、今の生活態度ではこの場でお金は貸すことはできないから、きちんと考えてから、社長である私に必ず連絡するようにとお話をしたうえで、一度帰っていただきました。

当日私は熱を出して自宅におりましたが、弊社スタッフが、私から萌景さんにきちんと当日中に渡すことができるように、12万円を私の自宅に届けて用意もしておりました。
萌景さんが私に連絡をしなかったために心配した弊社スタッフが、萌景さんの母親に22時頃に連絡をした際にも、お金を用意して待っていることは伝えております。萌景さんと私が23時頃に電話をした際にも、私から、これからお金を届けると伝えました。しかし、萌景さんは、「お母さんと決めたことだから」と言って、その時には全日制高校への進学を諦めてしまっていたのです。

弊社は、既に萌景さんの入学金と制服代等の約9万円を貸しておりましたので、12万円だけ貸さないなどということは常識的に考えてもあり得ません。原告側が主張しております、貸付の撤回は存在しません。

全日制高校入学は、萌景さん本人の希望でもあり、レッスンや大好きなイベントを休んでまで、一生懸命勉強に励んでいました。萌景さんの母親も納得していたと、本人から聞いておりました。

受験合格の知らせを聞いた時は我が子の事のように嬉しかったですし、メンバーやスタッフ、多くの関係者からも祝福を受けていました。決して得意とは言えなかった勉強を、血の滲むような思いで頑張った彼女が、3月20日に、わずか2時間の萌景さんの母親との話し合いで、全日制高校の進学を諦めてしまったことについては、正直とても驚きましたし、そのような大事なことを2時間で決めてはいけないと何度も説得しました。しかし、萌景さんは、「お母さんと決めたことだから」の一点張りで、最終的には私も何も言うことが出来ず、その真相について聞くことも出来ませんでした。

一億円の話については、彼女が亡くなる数ヶ月前から、2019年8月31日で契約を更新せずに辞めることは決定しておりましたし、ありえない話です。3月20日の電話で、私は、萌景さんに、これから12万円を届けるから、全日制高校に進学するようにと説得をしていました。これから12万円を届ける話をしている者が、なぜ1億円払えなどと言わなければならないのでしょうか。

萌景さんからこの話を聞いたという少年とその母親の証言があるということですが、私は、萌景さんがそのような話をしたということ自体、とても信じられません。ただ、もし萌景さんがそのような話をしていたのだとしたら、全日制高校に行けなくなったショックのあまり、少年とその母親に慰めてもらいたいという気持ちで、事実ではないことを言ってしまったのだと思います。そうだとしても、その朝の萌景さんの気持ちを思えば、私は萌景さんを責める気持ちにはなれません。

今回お伝えしております内容は、訴訟の中で行っている主張のごく一部です。これ以上の具体的な内容は、ここでの公表は差し控えさせて頂き、今後、裁判の中で明らかにしていきたいと考えています。

私どもは、原告及び原告訴訟代理人の本件に対する姿勢にも強い疑問を抱いております。まず、真実を知りたいとされながらも、被告の誰に対しても事前交渉無しで突然提訴を行い、大々的な記者会見を行われました。その結果、事実と異なる内容があたかも事実かのごとくTVやメディアで報道されることとなりました。

また、原告訴訟代理人である望月弁護士は、ツイッター上で、既に削除済みではあるものの、先週の金曜日に、「来週月曜日の午前10時45分に東京地裁前に来てください!テレビカメラに映れますよ。一緒に行進しましょう。」と、16歳で亡くなった少女の裁判を目前に控えているにもかかわらず、ツイートされました。なぜこのような発言をされるのか理解に苦しみます。

訴訟費用の集め方にも疑問がございます。原告は、訴訟費用について、原告訴訟代理人である望月弁護士が代表理事を務める一般社団法人リーガルファンディングにおいて、クラウドファンディングで集金をされておられます。費用がなく、訴訟を起こすことができない人のために設立されたというリーガルファンディングですが、私人間の訴訟において、一方の認識のみに基づいた主張を、メディアを通じて大々的に繰り広げ、訴訟費用を募るということが本当に許されるのか、私は疑問に思っています。リーガルファンディングのホームページに掲載されている「プロジェクト」はこの訴訟のみです。

これまで私どもは、一方的な報道により、多大なる誹謗中傷及び被害を受けてまいりました。弊社宛に脅迫文書と共に刃物が送られてきたこともあります。メディアの皆様におかれましては、原告の言い分のみに基づいた報道をされるのではなく、両者に取材したうえで、公平中立な報道をしていただくことを求めます。

私どもは、今回の裁判を通して、真実を明らかにしていきたいと考えておりますと同時に、数多くの応援や励ましを頂いております方々のためにも、愛の葉ガールズのためにも、確固たる強い気持ちで、この難局に立ち向かっていきたいと思います。

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